搬送ベルト

プラスチック搬送ベルトの特徴

  1. 非常に軽量で剛性があり、取り扱いが容易です。
  2. 屈曲に対する耐疲労性に優れます。
  3. 通気性・通液性に優れます。
  4. 継手部分があるため、マシンを分解することなく装着が可能です。また、接合が容易なため、熟練した技術や専用工具は不要です。
    製品によっては、本体と見分けがつかないレベルの継手を製作することが可能です。
  5. 広幅対応可能。
    最大10mまで製作可能な製品もあります。

プラスチック搬送ベルトの素材

耐熱性、強度に優れたポリエステル繊維を始め、特に熱環境の厳しい用途には特別に開発した超耐熱性ポリエステル繊維やPPS(ポリフェニレンサルファイド)繊維も選択可能です。
また、静電気がたまりやすい環境では、導電性繊維を織り込むことも可能です。

繊維の種類
(呼称)
ポリエステル
(テトロン)
ポリアクリル
(アクリル)
ポリオレフィン
(ポリプロ)
ポリアミド
(ナイロン)
アラミド PPS PEEK
融点(℃) 255~260 200で軟化 149~154 215~220 540で炭化 287 345
耐熱性
耐蒸熱性
耐酸性
耐アルカリ性
耐摩耗性
寸法安定性
プラスチック搬送ベルトの素材スペック

製品紹介

メッシュタイプ

  • 搬送用で最も多く使用されるタイプです。
  • 網目がほぼ正方形のものは、ふるい分けにも適しています。
  • 搬送物を認識しやすいように青色メッシュタイプもラインナップしています。
  • 高温化での使用でも寸法変化の少ない高温セット品もあります。
    (100℃、もしくは140℃。それ以上の場合はご相談ください。)

詳細情報

高密度タイプ

  • 高強力かつ剛性があり、重量物の搬送や高張力での使用に適しています。
  • 導電性繊維を織り込んだ黒色タイプもラインナップしています。
  • 織り組織や通気度の幅広い品種バリエーションがあります。
  • 搬送物、通気度、駆動方式などの使用条件から、最適な品種を選定します。

詳細情報

スパイラルタイプ

  • 巻方向が異なるスパイラルコイルを交互に配しているため、走行が安定します。
  • スパイラルコイルが連続した構造であり、継目の段差がありません。段差のないエンドレスにできます。

詳細情報

耐熱メッシュタイプ

  • アラミド繊維やPPSを使用しているため、200℃まで使用可能です。

詳細情報

継手の種類

折り返しタテ糸ループタイプ(DFSタイプ)

  • 本体を折り返し、ループを形成します。

折り返しスパイラルタイプ(SPタイプ)

  • 本体を折り返し、継手先端部にスパイラルコイルを取り付けます。
  • 接合芯線の挿入が容易です。

綴り込みタテ糸ループタイプ(Eタイプ)

  • 本体タテ糸を戻して綴り込み、ループを形成します。
  • 継手部の表面性が平滑になります。

綴り込みスパイラルタイプ(EGMタイプ)

  • 本体タテ糸の折り返し部にスパイラルコイルを取り付け、タテ糸を本体に戻して綴り込みます。
  • 継手部の表面性が平滑であることに加え、芯線の挿入が容易です。

エンドレスタイプ(EDタイプ)

  • 本体タテ糸を双方の本体に綴り込み、エンドレス状態とします。
  • 継手部の表面性が最も平滑になります。

金属フックタイプ(Kタイプ)

  • 接合部に金属フックを植え付けます。
  • 高張力での使用に適し、樹脂加工を施すことで補強も可能です。